市政の動き−政策見解

【11.05.22】世界一危険な浜岡原発は廃炉しかない

震源域の真上に立地は世界にも例はない

 日本共産党の吉井英勝衆院議員は、11日の衆院経済産業委員会で、浜岡原発は停止ではなく廃炉にすべきと要求しました。
 吉井氏は、日本共産党の不破哲三書記局長(当時)が1981年の国会で東海地震の想定震源域の真上にある浜岡原発の危険性を示し、政府の責任を追及していたと指摘。それから30年遅れたものの、運転を停止せざるを得なくなったのは当然だと強調しました。
 その上で、「世界中探しても、震源域の真上に原発をつくっている国はない」と追及。原子力安全・保安院長もそのような例は「承知していない」と答えました。
 また、30年前の静岡県の調査では300ガルの加速度で地盤が液状化するとしていることを紹介し、液状化によって取水管が壊れ、原子炉の冷却水が取れなくなる問題をただし、「そもそも原発立地にふさわしくないところだった」と指摘しました。

「電力不足」は生じない

 浜岡原発の停止で「電力不足」が騒がれていますが、「『環境エネルギー政策研究所』の推計によれば、すべての原発を停止しても電力不足は生じない」(5月12日付中日新聞)ともいわれています。
 電力不足をあおるのではなく、大量生産、大量消費の24時間型の社会を見直し、低エネルギー社会をめざす議論が必要です。

原子力発電は、「未完成」の技術

 原子力発電で使われる原子炉は、絶えず水で冷やしておく機能が必要です。しかし、あらゆる場合を考えて水が止まらないようにすることができないという構造上の問題があります。さらに、大量の放射能を絶えず出し続ける「使用済み核燃料」を始末するシステムを開発できないでいます。
 これらを踏まえて、日本共産党は1960年代に商業用の原発が始まった当初から、「未完成の技術」のままでの原子力発電の道に踏み出すことに反対してきました。

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