市政の動き−議会報告
【12.02.12】全小中学校に扇風機設置、二本木児童クラブ建設など日本共産党の提案実る
2012年度当初予算案を発表
安城市は、市議会各会派に対し３月議会に提案する「平成23年度当初予算（案）概要」を説明しました。
2012年度の一般会計、特別会計、水道会計を合わせた予算総額は、下表の通り931億円余で、前年度当初予算に比べ19億円余、2.1％増の伸びとなっています。
このうち一般会計は、国民健康保険事業特別会計への繰出金が７億円余の増額となる一方、「子ども手当」が法改定により前年度より約13億円の減額となり、前年度より２億円減の567億２千万円となっています。
特別会計は、国民健康保険事業が11.1億円余の増額、有料駐車場事業がＪＲ安城駅西駐車場の西棟の耐震補強工事及び東棟の外壁改修工事等で4.9億円余の増、下水道事業が市街化区域の整備が一段落したとして2.8億円の減となっています。
また、水道事業会計は、資本的支出で北部浄水場の新１号配水地の築造や地震防災対策のための重要管路の整備等を行うため、6.9億円余の増となっています。
１億8,200万円で小中学校普通教室に扇風機設置
地球温暖化による気候変動などで、９月の２学期になっても残暑が厳しい年が続いています。
子どもたちが勉強に集中できるよう冷房設備設置が求められてきました。保護者からは、「中古の扇風機でもよいから設置して欲しい」との訴えが寄せられていました。
日本共産党は、こうした声を取り上げ、2006年９月議会、2010年12月議会、2011年６月議会で繰り返し設置を求めてきました。
夏場の普通教室内の学習環境の改善を図るとともに、熱中症等の発生を防止するため、１教室に４台の扇風機を設置する工事費として１億８千２百万円が計上されます。
夏休み前までに設置工事を完了する予定であり、２学期からは従来よりはよい環境のもとで学ぶことができます。
二本木第１・第２児童クラブ、桜井第２クラブを建設
市は、昼間保護者のいない家庭の小学校低学年（小学１年〜３年生）を対象に、児童の健全育成をはかるため、また適切な遊び、生活の場としての「児童クラブ」を整備しています。
今回、利用児童の多い二本木児童クラブを分割移設するとともに、桜井児童クラブを増設し第２児童クラブとして整備するため、１億850万円が予算化されます。
二本木第１・第２児童クラブは、二本木小学校正門前の用地に定員各55名を整備し、開所予定は2013年３月１日、予算は備品購入費を含め8,650万円です。
また、桜井第２児童クラブは定員35名で、開所予定は2013年４月１日、予算2,200万円が計上されます。日本共産党は児童クラブのマンモス化解消を繰り返し求めてきました。
木造住宅耐震診断・改修補助を継続
東海地方でも大震災が予想されています。
1981年（昭和56年）５月31日以前に着工された木造住宅（平屋建てまたは２階建て）を対象に無料で専門家を派遣し、耐震診断を行うと同時に耐震診断の結果に基づき木造住宅の耐震改修工事を行う場合に補助金を交付するもので、１億1,200万円余を計上します。
【一般型】（判定値0.7未満を1.0以上に改修または判定値0.7以上1.0未満を0.3加算した値以上に改修した場合）
補助額上限90万円、受付件数100件
【簡易型】（判定値1.0未満を0.1加算した以上に改修した場合）
補助額上限30万円、受付件数10件
日本共産党は市民の命・財産を守るため多くの市民が改修できるよう、いっそうの増額を求めています。
市役所本庁舎を耐震改修
大震災発生時の来庁者と職員の安全確保を図るとともに、大地震後に業務の継続ができるように耐震補強を行うとしています。
本庁舎は１９６６年（昭和41年10月）の建築で、築後45年が経過しています。１９８５年（昭和60年９月）大規模改修（内装のみ）をしています。
１９９５年度（平成７年）に実施した耐震診断の結果では、現行の建築基準法と同等の耐震性能を満たしていますが、東日本大震災を契機に耐震性の向上を図るため、Is値（構造耐震指標）0.62を0.75以上の目標値に耐震補強をします。
今年度は実施設計を行うため委託料として1,400万円を計上。実際の工事は来年度実施し、１億8,000万円が見込まれています。
名鉄桜井駅駐輪場に防犯カメラ設置
市内の駅に設置されている駐輪場で、最も自転車盗難の多いのが名鉄桜井駅駐輪場（収納台数800台）です。2011年は20台が盗難被害にあっています。
今回防犯カメラを２台設置し、犯罪発生の抑止を図るものです。
また、桜井地区は区画整理事業により人口も急増しており、多発する子どもや女性への犯罪に対する抑止効果も期待されています。
３百万円が計上されます。
