市政の動き−議会報告

一刻も早く全小中学校に図書館司書の配置を…ふかや議員

司書を5人採用できず、全校配置の目標未達成

   12月4日の安城市議会一般質問で、日本共産党のふかや恵子議員は、学校図書館司書の全校配置と処遇改善(賃金の引き上げ)を求めました。
 日本共産党は、竹内由満子元議員の時代から一貫して、専任の学校図書館司書を全小中学校に配置するよう提案してきました。
 ふかや議員も度々、取り上げる中、2013年に初めて学校図書館司書が各学校を巡回する方式で中学校区に1名を配置されました。2016年度は、小学校2校に1名、中学校2校に1名配置されました。 昨年11月に開かれた市議会全員協議会で2017〜19年度の実施計画が説明されました。そのなかで、17年度から学校図書館司書を全校配置(小学校21校・中学校8校)する方針が示されました。
 この計画に基づき、2017年当初予算に29人分の人件費として1900万円が計上されました。
 ところが、11月12日に開かれた公開行政レビューのなかで、学校司書の17年度配置状況は24人であり、全小中学校に配置されていないことが判明しました。
 ふかや議員が「全校に配置できなかった要因」を質したのに対し、「司書の募集を公式ウェブサイトや募集ポスターを貼るなど、広く公募したが、新たに9人しか採用できず24人体制でスタートした。そのため、小学校に各1人計21人を配置し、中学校には残りの3人と小学校に配置した学校司書を兼務として配置した」「29人の雇用ができなかった要因は、通常の司書としての仕事に加え、授業に参加して直接子どもたちへの支援も行うことなどから、その特性が一つのハードルになったと考えられる」と答弁。
 ふかや議員の「子どもにとり週5日司書がいることが大事。不足している5人を採用し配置を」との再質問に、「1日6時間、年間1050時間(夏・冬休み除く)が必要、段階的に充実を図る」と答弁。

一人前の生活者として暮らせる賃金を

 学校図書館司書は臨時職員で、時間給930円と200円の交通費のみです。 昨年度の最高年間出勤日数は、187日で年収100万9580円、最低年間出勤日数は、117日で年収64万5850円で、主たる生計者がいないと生活できない賃金です。
 ふかや議員は、「930円は一般事務職と同じであり、司書としての専門性が考慮されていない。引き上げるよう」求めました。
 教育委員会は「図書情報館と学校図書館との連携強化、授業支援の役割増加など、司書の重要性が高まっている。優秀な人材確保の観点や他の臨時職員とのバランス、県内他市の状況を踏まえながら、H30年4月からの賃金単価の見直しを検討しているところ」と答弁しました。

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