市政の動き−議会報告

【18.08.23】新安城駅改築―市費負担は30.66億円に、名鉄は6,800万円減少

工事協定締結に反対は日本共産党など4名のみ

   6月市議会に名鉄新安城駅の駅舎橋上化や付帯施設、自由通路などを整備するために、安城市と名古屋鉄道株式会社が「工事協定」を締結するための議案が提案されました。日本共産党は、一般質問や議案質疑などを通じ問題点をただすとともに、反対討論も行い、議案に反対しました。

質疑や討論もせず、ダンマリで賛成…自民系、トヨタ系、公明

   名鉄新安城駅周辺のまちづくりで最大の懸案であった新安城駅1号踏切の渋滞解消には、何ら手をつけないまま、駅舎と地下通路のみを橋上化する、しかも費用のほとんどを安城市が負担する案が発表されて以来、日本共産党は議会で何度も追及したり、アンケートで市民のみなさんの声を聞き、それを届けるなどしてきました。
 しかし、市長は「北の玄関口としてふさわしい駅にする」「財政状況が良いこの時期に市費を投入してでも改修する」として、計画をすすめてきました。
 6月市議会には、名鉄が工事に着手するために必要な手続きである「工事協定の締結」議案が提出されました。
 工事内容は、「自由通路及び付帯施設の整備」「橋上駅及び付帯施設の整備」「既存地下駅及び地下通路の閉鎖」で、協定額(安城市が負担する額)を30億6,600万円としています。この額は、市民1世帯当たり40,956円に匹敵します。
 多額の市費を投入する一方で、名鉄の負担は1億600万円(3%)に過ぎず、これまで市が説明してきた1億7,400万円を6,800万円も下回っています。宮川議員が、この点を質したのに対し、「6,800万円は名鉄の宿舎整備費であり、先行して整備が完了している」と答弁。宮川議員は、「宿舎は取り壊す名鉄ビルの中にあり、駅舎改築とは関係ない。名鉄の負担を多く見せるために事業費に含めていたのではないか」と厳しく批判しました。
 さらに議会最終日には、反対討論も行い、工事協定を締結することに反対しました。反対したのは、宮川・ふかや両議員と石川翼・永田議員の4名のみです。
 自民系・トヨタ系・公明の議員は、質疑や討論をすることもなく賛成しました。

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