市政の動き−議会報告

【19.02.11】「名鉄南桜井駅」市が2億2000万円を投じ、ホームに屋根や改札機を増設

乗降客数は開業当初の3.2倍に

 3月市議会に提案される2019年度一般会計当初予算案に、名鉄南桜井駅のホームに屋根等の設置と改札機の増設するために必要な予算が計上されることが、市議会各会派に対して行われた議案説明により明らかになりました。 事業の名称は「交通結節点整備促進事業」です。具体的内容は、既存のホームに屋根、壁を設置するとともに改札機を1機増設します。その費用2億2000万円を「名鉄南桜井駅改修工事負担金」として安城市が負担するというものです。市が全額、負担することについて、「請願駅のため」と説明しています。
 南桜井駅は、2008年6月末に開業して以来、乗降客数は下表の通り年々、増えています(安城の統計より)。開業翌年の2009年と比べると2017年の乗降客は実に3・2倍に増えています。
 南桜井駅の1日当たりの乗降客は当初、2400人と想定されていました。ところが現状は、想定を大幅に上回る利用者となっています。
 そのため「駅舎とプラットフォームが大変、混雑した状態となり、天候によっては、待合客がホームに溢れかえっている。今後も乗降客は、増加傾向にあり、さらなる混雑が想定されるため、ホーム等を改修する」としています。

 

名鉄は多額の利益を計上   名鉄の負担で整備するのが当然

   名古屋鉄道株式会社の第154期(平成29年4月〜30年3月)の有価証券報告書によると、「当期の営業収益は、不動産事業やトラック事業での増収に加え、鉄軌道事業での輸送人員の増加などにより6048億400万円となった」と記載されています。鉄軌道事業に限ると、営業収益は948億9000万円で、前期に比べ2・3%の伸び、営業利益は182億9900万円で、前期に比べ12・4%伸びたと記載されています。
 このように名鉄は鉄軌道事業で利益を上げています。乗降客も当初の想定を大幅に上回っています。
 「南桜井駅」の開業は、名鉄の経営に貢献していると言えるのではないでしょうか。
 「請願駅」であるからと言って地元負担とするのではなく、名鉄の責任で整備するよう要請すべきです。

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