市政の動き−議会報告

【19.08.12】高齢者等バス・タクシー運賃助成制度

高齢者の公共交通難民を減らす防府市の取り組み

   防府市は、山口県の中南部に位置し、防府天満宮を中心とした門前町として栄えた都市です。高齢化率は30・1%です。
 鉄道3駅、2社の路面バスがあり、他に離島航路と14社のタクシー会社(介護タクシー含む)があり、公共交通カバー率は100%となっています。
 近年、交通事故発生件数に対し、高齢者ドライバーの構成率が高まっている現状を踏まえ、安心して運転免許証を返納できる環境整備に行政が乗り出しました。
 2014(H26)年8月高齢福祉課が「高齢者外出支援制度」として始めた事業ですが、2017(H29)年4月総合政策課に所管を移すとともに所得制限を撤廃し、対象者及び助成額を拡大しました。また、2018(H30)年4月、事業名を「高齢者等バス・タクシー運賃助成事業」と変更した。現在の助成内容は別表のとおりです。
 防府市はコミュニティーバスの運行計画はないものの、移動手段のない高齢者にとり、助かる制度です。外出機会の確保の面からも効果がありますが、通院や買物の頻度により助成券が足りなくなることもあります。課題として、運転士の高齢化が進んでおり、深刻な人手不足により移動サービスの提供自体が懸念されています。
 安城市の取り組みは、高齢者や障がい者にあんくるバス無料乗車シールを配布し、無料であんくるバス・あんくるタクシーに乗車できます。
 高齢者の運転免許証自主返納促進と社会参加を促すために、その都市にあった制度を独自に生み出す必要を感じました。

▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る
RSSフィード(更新情報)