市政の動き−議会報告

【19.11.20】被爆者の切なる願い・核兵器のない世界を

県内被爆者行脚 安城市を訪問・懇談

 愛知県原水爆被災者の会(愛友会)は10月31日、核兵器廃絶、平和行政・教育、被爆者への援護施策の拡充を求め、安城市を訪問・懇談しました。森下さちこ議員と深谷恵子前議員が同席しました。

「被爆75周年の来年、平和行政拡大予定」と回答

   愛友会の代表は、「核兵器廃絶国際署名」や「日本政府に対し、核兵器禁止条約への署名や批准、参加を求める意見書の提出」「非核自治体宣言」等の要請をしました。しかし、安城市の回答は、いずれも「そのような考えは無い」「そのような予定は無い」と消極的な内容ばかりでした。
 愛友会代表は、みよし市が中学2年生を広島へ派遣する取り組みをしていることを紹介されたうえで、修学旅行を平和教育に位置づけるよう要請しました。
 安城市の平和教育への取り組みとして、小学校の学芸会で6年生が戦争をテーマとした劇を演じること、中学では公民で戦争について学ぶことが説明されました。
 2020年は被爆75周年であり、平和首長会議に参加している安城市は平和行政を拡大して行う予定であるとの回答がされました

被爆2世・3世は、いまだに苦しんでいる

   訪問団の一員として参加された大村義則さんは、愛友会副理事長であると同時に被爆2世です。自らのつらい体験を次のように話されました。
 「親父は被爆したことを誰にも言わなかった。親にも妻にも私自身にも」「私は、自分自身が被爆2世であることを知らずに平和運動に取り組んできた」「被爆2世であることを知ったのは40歳を過ぎてからで、戦争体験談の募集に親父が投稿したとき」「第1子は無脳症で生まれ、わずか1日間だけの命であった」。
 ヒロシマ・ナガサキ・ビキニと3度までも被爆の体験をした日本が「核兵器のない世界を」「核兵器禁止条約の批准を」との声を世界に向けて大きく発信すべきです。 

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