市政の動き−議会報告
【20.02.16】後期高齢者保険料 11%強の引き上げ
愛知県広域連合議会で決定
2月7日、ホテルメルパルク名古屋にて、愛知県後期高齢者医療広域連合議会が開かれ、後期高齢者の保険料を4月1日から11%強も引き上げる条例改定案が賛成多数で可決されました。
高齢者のくらしを直撃することは必至です。
所得割率8.76%を9.64%に、均等割45,379円を48,765円に
連合議会に提案された保険料引き上げの内容は別表の通りです。
この引き上げが実施された場合、加入者1人あたりの平均保険料は、108,363円となり、現在の92,161円より11.26%もの負担増となります。
低所得者に対する軽減制度の縮小や年金の実質引き下げ・据え置き、消費税増税が国民とりわけ低所得者のくらしを圧迫しているもとで、高齢者や障がい者のくらしをいっそう圧迫することは明らかです。
約2万人の高齢者に影響するのに安城出身の広域連合議会議員はゼロ
後期高齢者医療制度には、75歳以上の方及び一定の障害があり申請により認定を受けた65歳以上の方が加入しています。
広域連合の資料によれば、安城市民の被保険者数は、19,944人です(2019年)。
これだけの市民に関わる保険料等を決定する広域連合議会ですが、現在は安城選出の議員は1人もいません。(広域連合議会の議員定数は34人で碧南、刈谷、安城、知立、高浜の5市から2名選出、現在は碧南と高浜から選出)
このような連合議会のあり方も問題ですが、何より問題なのは、75歳以上の高齢者だけを協会けんぽや国民健康保険から切り離す後期高齢者医療保険制度です。年を取れば受診機会が増えるのは当然です。受診が増えれば医療費が増え、保険料が引き上げられるという仕組みを見直すことが必要です。