市政の動き−議会報告

【20.03.01】このような財政運営でよいのでしょうか?

8本の補正予算案を審議

 年度末を控えた3月市議会には、一般会計の他、国民健康保険事業、有料駐車場事業、桜井駅周辺土地区画整理事業、介護保険事業、後期高齢者医療の5特別会計、水道事業、下水道事業の2企業会計の補正予算案が提案されます。

19億円余の基金取り崩しを中止し、21億円余を新たに積み立て  一般会計補正予算

 一般会計補正予算案は、総額13億5500万円余を減額する内容です。
 歳入では、個人市民税や固定資産税などが増収になったことや、2018年度繰越金のうち未計上であった約13億円を計上しています。
 一方、歳出では、私立保育園等施設整備補助金や下水道事業の負担金・補助金、廃棄物処理委託料などが減額されています。
 歳入が増える一方で歳出が減ったため、多くの『余裕金』が生じました。
 そこで、この財源を基金関連の予算にまわしています。
 具体的には下表の通り、2019年度当初予算等で各種の基金を取り崩す予算を組んでいましたが、このうち、19億5000万円の取り崩しを中止します(表・左側)。
 さらに、新たに財政調整基金などに21億3100万円余を積み立てる予算になっています(表・右側)。
 3月議会におけるこのような補正予算の編成は、毎年のように行われています。   

これだけの基金が真に必要なのか吟味を

   「基金」を積み立てることについて日本共産党は、単年度の収入だけで事業を実施することが困難な場合などに、必要な財源を積み立てることは必要と考ます。
 しかし、現在、積み立てられているような288億円もの基金が真に必要な積み立てなのでしょうか。ささやかな敬老祝い品の縮小や市民保養事業など廃止する一方で・・・。
 多額の不用額が出た要因や歳入を的確に見込めなかった原因、年度内に事業実施が可能な早い時期になぜ、予算化できなかったかなど、十分な審議が望まれます。

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