市政の動き−議会報告

【20.07.24】大丈夫? 衣浦東部保健所 

人口60万人で1か所のみ

   先日、新型コロナ感染症に関する名古屋市保健センターの取り組みを保健師さんから聞く機会がありました。要旨、次の様な話をされました。
 地域保健法の改定で、全国で保健所が大幅に減らされた。名古屋市でも保健所は1か所に減らされ、各区の保健所は保険センターに変更された。しかし、市民や職員が運動し、感染症部門を保険センターに残すことができた。 新型コロナ感染症が広がるなかで、1か所しかない保健所は最初に崩壊した16区にある保険センターは、感染者への行動調査が重要であるが、これには時間がかかり、人手が必要。集約化、業務分担化、効率化の進行が弊害となったが、保健師の数があったことは大きかった。
 他県では、業務を分担して保健師を配置しており、感染症に関して動ける保健師は少ない。しかし、名古屋の場合は、地域を担当するため、すべての保健師が動くことができた。
 この取り組みを聞きながら考えてことは、私たちが住む地域のことです。
 安城保健所はなくなり、現在は衣浦東部保健所になっています。所管宇壱岐は、碧南市、刈谷市、安城市、知立市、高浜市、みよし市の6市で、6月1日現在の区域人口は、59万9530人に達しています。
 名古屋市16区の平均人口は14万5636人で、衣浦東部の4分の1以下です。
 また、面積も名古屋市16区平均が20.4平方キロメートルであるのに対し、衣浦東部保健所区域は234.7平方キロメートルと広大な地域です。
 市保健センターは、予防接種や健康教育などの業務をやっているのみで、名古屋市保健センターのように感染症対策は行っていません。
 新型コロナウイルス感染がさらに拡大した場合、これだけの人口、面積を有する地域に保健所が1か所のみで、対応できるのでしょうか。
 今後も新たな感染症発生の警鐘が鳴らされている今日、保健所増設の必要性を痛感しています。              (竹内由満子)

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