市政の動き−議会報告

【20.11.22】AOI-PARC―静岡県沼津市

未来型施設整備特別委が行政調査

 未来型施設整備特別委員会は、11月11日〜13日、静岡県沼津市「AOI-PARC」、東京都町田市「南町田グランベリーパーク」、神奈川県水道企業庁について、行政調査をしました。委員である森下さちこ議員も参加しました。
 今回は、AOI-PARCについて報告します。

AOI-PARC ってどんなところ?

   AOI-PARCは、静岡県の先端農業プロジェクトの一環として整備され、研究開発とビジネス支援の2つの機能を備えた中核拠点です。
 建物は旧東海大学沼津校舎を整備して利用しています。原駅から15分ほどの山の中腹にあり、学生が通学するには不便なところでした。東海大学がこの地から撤退する際、沼津市に土地建物を寄付し、AOIプロジェクトを進める土地を探していた県は沼津市から無償貸借をすることになりました。
 1階には行政機関である静岡県先端農業推進室と研究機関の静岡県農林技術研究所次世代栽培システム科が設置されています。
 2、3階は民間の研究機関等が入居し、先端農業に関する研究を続けています。
 これまで農業は、栽培者の経験や土、気象条件に収穫が大きく影響を受けてきましたが、AOI-PARC内には植物の栽培を何万通りと再現できる環境があり、農作物がどの環境で効率的に育つのか、データに基づいて研究が進められています。
 AOI-PARCで研究開発された技術は、「将来的に社会実用化することが目的」とされており、数年の内に社会で用いられる技術となるとのことで、農業技術の進歩に貢献している研究所です。

何を研究しているの? 

 今回は1階部分の次世代栽培実験装置(キューブと栽培ユニット)、研究用温室と研究用温室管理棟を視察しました。
 次世代栽培実験装置(キューブと栽培ユニット)では光量や湿度、温度、CO2濃度等の制御が可能。ちょうどわさびの根付けの研究が3年構想の2年目で有り、来年には外の環境での栽培に移っていくとのことでした。わさびとお茶が世界農業遺産に認定されているということで、お茶の研究について尋ねましたが、菊川市の茶業研究センターで古くから行われており、手出しができないとのことです。

ITは農業も変える!

オランダでは「スマートアグリ」と呼ばれる農業のIT化、機械化が進んでいます。農家は、土よりパソコンと向き合いながら野菜を育てることがめずらしくないようで、ここAOI-PARCの研究用温室ではオランダ制のコンピュータを使い、トマトとイチゴの栽培を管理していました。
 室内で作物の一番適正とされる環境を作り出すことができれば、「きつい」「汚い」「かっこ悪い」+「稼げない」とされる農業のスマート化が進み、先行投資は大変かもしれませんが、新規就農者も増えるのではないでしょうか。
 安城市は山がなく平地であり、米・麦・大豆をはじめ、施設野菜、露地野菜、果樹、畜産など多岐にわたり、農業は盛んでしたが、現在は工業に押され気味です。
 住民は新鮮な地元の野菜を食べたいと思っており、安城の農業を細らせてはいけないと感じています。
 農業がスマートだと言われると不思議な感じがしますが、作物を栽培するためのデータを多く収集し、ITで農業が進められるとなると農業のあり方が変わってきます。安城市に大がかりな研究機関を誘致するのは難しいかもしれませんが、将来的には日本のデンマークと胸を張って言える市にしたいと思います。
 幸いJA愛知中央や農林高校もあるので、行政と連携し、農業で生計を立てることができる環境をつくりだすことはできるのではないでしょうか。

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