市政の動き−議会報告
【20.11.30】町全体がテーマパーク 東京都町田市・南町田グランベリーパーク
未来型施設整備特別委員会が調査
11月12日、未来型施設整備特別委員会は、東京都町田市と東急電鉄(株)が連携・協力し、「鉄道駅に都市公園と商業施設が隣接している」という南町田ならではのまちの資源を最大限に生かし、自然とにぎわいが融合した全国でも例を見ない魅力的な拠点空間「南町田グランベリーパーク」を視察しました。
プロジェクトやコンセプトは町田市と東急で
駅前空間や商業施設は東急が、鶴間公園・パークサイトは行政が責任を持ち、2015年より何度もワークショップを開き、市民の声を吸い上げた街づくりが実践されています。
以前は商業施設と市の鶴間公園が道路で分断されていましたが、現在は2つの施設を隔てていた掘り割り型の市道を廃止し、なだらかな斜面のオープンスペースでつながり、グリーンインフラや防災の機能も備えたシームレスな空間となっています。
洗練された大きな秋葉公園?
市の財産である鶴間公園は、うっそうとしていた森から3分の1程度、木を間引きし、明るい森の公園となり、テニスコートやフットサルのできるグランド周辺は自然に身体を動かしたくなるような工夫がされています。
鶴間公園は7ヘクタールあり、野鳥観察でも知られている本市の秋葉公園(4ヘクタール)を整備すると似た感じが作られるかもしれません。
まちづくりに市民の声は欠かせない
「自然を残すため、自生している植物を土ごと移植する」「間引いた木で机や椅子を作る」など市民の声を反映させ、市道を廃止し、商業施設を連結させたり、行政が大胆に公園の改修に取り組んだことに驚きます。
市長が職員に対し全面的に肯定的であったこと、担当課も関係部署に公園の意図をしっかりと理解してもらえるように説明を重視したことで実現したようです。
東急も市に依存するばかりでなく、公民双方が責任と覚悟をもって取り組み、まちづくりをしたことが安城とは大きく違う点です。