市政の動き−議会報告

【21.07.30】みんなの平和祭 2021

平和な未来をこどもたちへ!

   昨年、新型コロナの感染拡大で中止となった「やろまいか みんなの平和祭」が、コロナ対策を取られた上で、2年振りに開催されました。
 初日は安城学園高校放送部による映像発表、「アフガンに命の水を」と題した五井泰弘氏(ペシャワール会)講演、「アフガニスタン 用水路が運ぶ恵みと平和」のDVDが上映されました。
 2日目は「核兵器はなくせる? 私たちにできること」と題した川崎哲氏(ICAN国際運営委員)による講演がありました。
 両日「戦争と平和に関する展示」も行われ、平和祭実行委員会で作成した映像も流されました。

「たくさんの犠牲の上に平和がある」 安城学園高校放送部

 安城学園高校放送部の映像を見ました。「戦争体験を語り継ぐ」として、満州で生まれて、敗戦で日本に帰国した人から話を聞き、その体験が語られる映像でした。
 強く印象に残ったことが3つあります。
 1つは、私の一番美しかった時に私の国は戦争に負けた。
 2つは、ソ連兵が攻め込んできて、日本に帰国することになった時、父から青酸カリの小瓶を渡され、いざという時は死ぬように言われた。
 3つは、子どもが騒ぐと「ごめんね」と手拭いで首を絞めて、出て行ったお母さんがいた。
 放送部のみなさんの、「今の平和はたくさんの犠牲の上にあり、過去のことにしてはいけない」という思いが伝わってきた映像でした。                                     (来場者)

「アフガンに命の水を」 ペシャワール会 五井泰弘氏の講演

   アフガニスタンはイスラム教の国です。パネル写真には、カラカラに乾いた大地に白い上衣を着た男性ばかりが写っており、女性たちの姿はありませんでした。
 この遠い国の難民を診療をするために、中村哲医師は赴任しました。文化も宗教も習慣もことなる国で仕事をすることは、今までの自分の価値観を前面に出すことができません。病気の女性の診察もありますが、イスラム教の国では、その国のやり方があります。
 2000年に大干ばつに襲われたアフガニスタン。医療だけでは救えないと考え、手掘りの井戸や農業用水路の建設を手がけてきたことは、医師でありながらすごいことだと思います。
 日本のやり方をを押しつけるのでは無く、相手の文化を尊重しながら、アフガニスタンの人たちが自分たちの手で自立できる土台を創ろうとした中村医師をはじめ、ペシャワール会の功績は大きいと思いました。   (来場者)

「勝兵器禁止条約に参加を」 ICN川崎哲氏の講演

    核兵器禁止について反対する人たちへの反論が良かったです。アメリカの核に守られていると考えている人に、日本に対し核兵器を使用された場合、使用した国に対し核兵器で反撃してもらいたいのか、サイバー攻撃も心配される中、誤って使用される心配はないのか、使用された場合、誰が責任を負うのか、核兵器を保有する国があるなら自国も保有しようとする国が出てこないのか、そういった疑問を投げかけてみたいです。
 核兵器があるから戦争が抑止されているわけではありません。
 安城市においても「日本政府に核兵器禁止条約に加わるように求める」決議がされるよう運動したいです。 (来場者)

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