市政の動き−議会報告
【24.09.08】9月議会一般質問 生命(いのち)の安全教育と包括的性教育
包括的性教育の取組
今年4月、市内の16歳の高校生が自宅で乳児の遺体を遺棄した疑いで逮捕されたという報道がありました。16歳に必要な「性に関する正しい知識」があれば、事件はおきなかったのではないかとの視点から、森下さちこ議員は、学校教育における包括的性教育の取組を質しました。
「文部科学省は『包括的性教育』という文言を用いて、性教育をどうするかという立場を示してはいない」けれども、「『人を大切にする安城教育』をスローガンとして掲げた上で、包括的性教育が求めている理念につながる教育を、学校における活動全体を通して進めている」と答弁しました。
生命の安全教育と性行為
性暴力の被害者にならないための「生命(いのち)の安全教育」が、23年度から学校教育に導入されています。
「性行為」について教えているのかとの問いに「実際の学校現場では、一斉授業においては『はどめ規定』を適用する一方、必要だと判断される児童生徒には、家庭と情報を共有し、担任や養護教諭など状況に応じて指導している」と答えました。
「包括的性教育」ユネスコ
科学的な根拠に基づき、人権・ジェンダーの視点に立ち、子ども・若者の発達・年齢に適した知識、態度、スキル(技能)の獲得を可能にする教育。
ユネスコ(国連教育科学文化機関)が「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」にまとめ、国際的な基準となっている。
「生命の安全教育と」文科省
2023年度から学校教育に導入された、生命の尊さを学び、性暴力の根底にある誤った認識や行動、また、性暴力が及ぼす影響などを正しく理解したうえで、生命を大切にする考えや、自分や相手、1人ひとりを尊重する態度等を発達段階に応じて身に着けることを目指す教育プログラム