市政の動き−議会報告
【25.04.27】安城市は修学旅行先に大阪万博の計画なし
児童生徒の安全最優先
昨年4月、 愛知県教育委員会は管内の市町村教育委員会に対し「修学旅行等における2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の活用について」を送付しています。
通知を受け、森下さちこ市議が担当課に万博を修学旅行先とする計画があるのか確認をしたところ、「現段階では本市での計画はない」と答えました。
修学旅行先にしない理由として、日程の2年前から旅行会社との打合せを開始していること、児童生徒の安全の担保が不確定であること、地理的環境や所要時間などの把握が難しいことがあげられました。
テストランにあわせ再度確認をしたところ「計画している学校があるとは聞いていない」と答えました。
県教委に申し入れ 日本共産党
愛知県内では県立高校6校、名古屋市の20学校、瀬戸市の6学校などが、修学旅行の行き先に大阪万博を含める計画や検討をしています。
万博会場では、テストランの初日(4日)にブラジルパビリオンで火災(原因不詳)が発生、最終日(6日)には会場内で燃焼(爆発)する濃度のメタンガスが検知され消防隊が出動する事態となるなどの問題が相次いでいます。 日本共産党のしもおく奈歩県議会議員、すやま初美・参議院愛知選挙区予定候補、県内自治体の議員は9日、愛知県教育委員会に申し入れを行いました。修学旅行に万博の計画のある学校に対し、行き先の変更を助言や指導を行うことなどを求めました。
申し入れに対し県教委は「安全は大事」と言いつつ、メタンガス検出などについて現地への確認もしていません。「判断するのは各学校」と学校任せで無責任な姿勢で、危機意識が低い状況に甘んじています。
万博協会は信頼に足りるのか
今回爆発する濃度のメタンガスが検知されたグリーンワールド(GW)地区では、24年3月に爆発事故が発生しています。テストランに参加した元消防士の日本共産党の地元議員により、安全対策の不十分さが露呈しました。議員は記者会見で万博協会の危機対応能力の低さと、大阪市消防局の「荒立てたくないという姿勢」を批判しています。
万博協会は安全性に関する批判を恐れてか、それともよほど隠したい事実があるのか、「赤旗」やフリージャーナリストなどに対して「AD証」(関係者通行証)を発行せず、記者会見や記者発表などから締め出しました。情報開示が強く求められる時代に、不都合な事実を隠ぺいする万博協会の姿勢は明らかです。
子どもたちが修学旅行で万博に訪れたときに大事故が発生した場合、安全対策について正しい情報が開示されるのかが問われています。