市政の動き−議会報告
【26.08.12】地域で安心して暮らし続けられる仕組み
健康福祉常任(委) 「三鷹市福祉Laboどんぐり山」を調査
健康福祉常任委員会は7月23日に東京都三鷹市の三鷹市福祉Laboどんぐり山を視察しました。森下さちこ委員の報告です。
在宅医療・介護の支援拠点
三鷹市福祉Laboどんぐり山を視察し、在宅医療・介護を総合的に支える拠点として非常に先進的な取り組みを行っていることを実感しました。
同施設は「研究開発支援」「介護人材育成」「生活リハビリ」という三つの機能を一体的に運営し、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる仕組みづくりを進めています。
まず、在宅医療・介護研究センターでは、企業や大学による研究開発を支援し、先進技術を地域へ実装する役割を担っています。
2025年度には12件の研究が進められ、認知機能低下の抑制やQOL向上を目指すアプリの検証など、実生活に直結するテーマが扱われていました。
介護人財育成センターでは、年間84回・1638人が参加する研修を実施し、市民向けの情報発信や就労支援も行われています。地域全体で介護を支えるための基盤づくりが着実に進められている印象を受けました。
市独自のリハビリセンター
特に心を打たれたのは、生活リハビリセンターの取組です。介護保険施設ではなく、市独自の仕組みとして整備されている点が大きな特徴です。
短期宿泊を通じて専門職が生活課題を丁寧に抽出し、退所後には本人が望む生活に近づけるための支援を継続して行う体制が整えられています。
居室は自宅に近い環境となるよう工夫され、利用者が普段の生活を再現しやすいよう配慮されています。
こうした環境の中で、専門職が日常生活の様子を細かく把握し、在宅生活の継続に向けた具体的な支援計画を立てていく点が非常に印象的でした。
本人だけでなく家族への介護技術支援も提供
買い物・外出・排せつ・服薬など、日常生活に欠かせない動作の練習を行うほか、家族への介護技術支援まで一体的に提供していることも大きな強みです。本人がうまく希望を言語化できない場合でも、滞在を通じて「自分らしく生きたい」という思いが 少しずつ明確になっていく事例があると伺い、寄り添いながら支援する姿勢の重要性を改めて感じました。
また、突然の入院後の受け皿や介護認定前の支援としても機能しており、地域の高齢者の在宅生活を力強く支える仕組みとなっています。運営は社会福祉協議会への委託で、約7,000万円規模・15名体制で実施されており、公共として支える意義が明確でした。
三鷹と安城の人口規模・高齢化率・財政等は同程度、安城でも取り組みを
三鷹市の人口規模や高齢化率、財政力指数は、安城市とほぼ同じです。生活リハビリセンターのような取り組みは全国的にもまだ少ない状況です。
安城市としても、在宅生活を支える総合的な支援拠点の整備に向け、第二のモデル自治体となる可能性を強く感じました。
高齢者が安心して暮らし続けられるまちづくりに向け、三鷹市の先進事例を参考に充実させていきたいと強く思いました。

